カタルーニャ州の独立問題が2018年も
かなり長引きそうです。
首都バルセロナと言えばサッカーや
サグラダファミリア、パエリヤ
牛追い祭りなどなど
観光地としても有名ですね
そんなカタルーニャ州はなぜ独立したいのか?
かなり簡単にわかりやすく解説しています。
ぜひご覧ください。
カタルーニャはなぜ独立を?
スペインには17の自治州があり
自治権を憲法で保障されています。
それぞれが独自の議会や政府を設け
社会福祉や教育など政策を担っています
引用:朝日新聞
カタルーニャ自治州
州都 バルセロナ
人口 約752万人
GDP 2119億ドル
小さい州なんですが
地中海に面していて
経済がかなり潤っているのが
特徴です。
といってもGDPは大阪よりも低いです
カタルーニャがなぜ独立したいのかというと
現在は大きく2つの理由があって
独立問題に発展しています。
1.経済の問題
地方交付税の問題があって
カタルーニャはかなり儲けていて
国へ税金を多く収めているのに
再分配の比率が悪くて
不満がたまっていますね
2.歴史的な問題
元々は独立国だったカタルーニャ
他のスペインの自治州に比べて
歴史的にも文化的にも
独特な背景があります
このカタルーニャの歴史的背景を
わかりやすく解説してみます。
カタルーニャの歴史をわかりやすく簡単に解説!
12世紀 日本では鎌倉時代に
カタルーニャ・アラゴン連合王国が誕生!
その後、地中海に進出するカタルーニャ
次々と領土を拡大していきます
イタリアのナポリやアテネまで
支配を伸ばしていったカタルーニャ
カタルーニャの首都バルセロナは
地中海貿易で大儲け!
自分達がカタルーニャ人であることに
誇りをもって暮らしていたんですね
この時にカタルーニャ人としての
満足度と幸福度、アイデンティティも
しっかりと根付いたようです。
しかし18世紀になると
スペイン軍がカタルーニャを占領
国が無くなり一地方民に
なるんですね
何度も自治権を求めたカタルーニャ
そのたびに鎮圧されたのが
今日のカタルーニャ独立問題に
繋がっている歴史的背景です
さらに追い打ちをかけるように
20世紀初頭には独裁者フランコが登場
カタルーニャの国旗の廃止や
言語や音楽が弾圧され
スぺイン風の名前に改名されるなど
様々な問題があったんですね
その抑圧によって文化面では
絵画ではサルバドール・ダリ
建築ではアントニオ・ガウディなど
さらに個性的なカタルーニャ独自の文化が花開き
発展していきました
現在でもカタルーニャに住む人々は
スペイン人ではなく
カタルーニャ人として
独立を悲願しているんですね
占領から300年の時を経て
今後の展開が注目されています
カタルーニャで独立派を急増させた2つの出来事
2010年
カタルーニャ新自治憲章への違憲判決
カタルーニャの自治権を強化するために制定した「新自治憲章」に対し
スペイン憲法裁判所が違憲判決を下した
2011年
ラホイ国民党政権による中央集権化政策
ラホイ首相がカタルーニャの
言語・教育・財政などに対する
諸権限の削除や締め付けを強めた
カタルーニャではカタルーニャ語と
スペイン語の授業で
バイリンガルの様にしていたんですね
これ以前にも2000年~2004年に
アスナール首相がスペインを中央集権化する
動きや発言が多くなり
危機感を覚えたカタルーニャは
新しい「新自治憲章」の政策へ
とりかかっていました
一応、前段階があるんですね
国を統治するためにかなり強引なやり方ですよね
スペイン国内では
このラホイ首相の締め付けに
多数のスペイン人が賛成しているんですね
要するに多様性は認めない!
カスティージャ地方のスペイン語で
統一すべきというのが
政府の考えですね
マジっすか( ;∀;)
カタルーニャがスペイン国内では
少数派なんですね…
カタルーニャ自治州内の動きをみてみましょう
カタルーニャの住民投票とは?
10月1日に行われた
独立をめぐる住民投票では
カタルーニャ自治州に独立に
賛成90.2% 反対7.8%
投票率は約43% 約228万人
10月27日に行われた
カタルーニャ自治州議会では
カタルーニャは独立した共和国と明記した
独立宣言書可決!
賛成70 反対10
定数135席にたいして
50以上が空席でした
投票率も
意外と無投票が多いんですよね
この理由は後にわかるんですが( ;∀;)
カタルーニャの住民投票では
スペイン政府の強制措置が
スペイン警察が市民を制圧…
負傷者844人
一部の投票所が閉鎖
最大で77万人が投票出来ませんでした..
投票率の低さは
これが原因でした( ;∀;)
スペイン政府の弾圧がエグいな
独立宣言後はスペイン政府による直接統治へ
プッチダモン前州首相を
国際指名手配、州警察総監を解任
州議会を解散して自治権停止
企業の移転手続きを簡略化する政令を閣議決定
結局はスペインは長い独裁政権を経験して
その時代からの「一体性が大事」という
発想が抜け切れていないんですね
プッチダモン氏はベルギーに逃げていましたが
スペイン当局に拘束されました
恐ろしや~( ;∀;)
ゆる~い自治州って考えが丁度いいと思うんですが
こういう形で民族意識が表に出てしまうと
収集がつかなくなって
かなり難しい状態になりそうです
投票結果もはっきり出てしまって
遺恨を残しますね~
カタルーニャの話を議会でするだけで
憲法違反、法律違反になります
日本では考えられないと思います
ひどい状況ですね
ただ例えてみるといきなり大阪独立!って
日本でやられても
なかなかヤバいかも…
国内でそうなると冷ややかに見てしまうかもしれないですね
国を統治するうえでは
かなり難しい問題です( ;∀;)
カタルーニャの今後はどうなるのでしょうか?
カタルーニャ独立問題の今後の行方は?
もしもカタルーニャが独立するならば
国際社会の仲介が必要です
国際社会の仲介で
「公正な選挙を管理・運営して選挙結果を支持する」
こんな必要があるようです
隣国のベルギーとスイスは
カタルーニャとスペインの双方に接触しています
独立問題を解決するには
スペイン政府との合意に基づいた
住民投票を行う必要があります
ただスペイン政府は聞く耳を持ちません
対話すらなしで合意に持ち運べませんよね
12月21日 中央政府の管理の元
自治州議会の選挙があります
独立派が勝った場合に
また独立自治権を提出する予定です
また一波乱ありますね( ;∀;)
アメリカの歴史をみても
イギリスからの独立って
多数決では決まっていませんよね
結局は力で勝ち取るしか方法がありません
こうなるとやはり内戦も考えられます
他の国が関わるのも内政干渉になりますから
今後かなり複雑化していきそうです
今後どう変化して
どんな影響があるのかカタルーニャに注目です
まとめ
カタルーニャがなぜ独立したいのか
調べていくとかなり問題があって
今後も長引く恐れがあります
EUなどヨーロッパ諸国の国々も
同じ問題を含んでいるので
簡単には独立はできないです。
スペインだけの問題ではありませんね
カタルーニャの独立問題がはたして
内戦に発展するのかそれとも
平和的解決をするのか
2018年も注目が集まります
最後まで読んでいただきありがとうございました